オーストラリア時事英語あれこれ

〜豪州特有の英単語や言い回しからオーストラリアを知ろう〜

Baby Bonus 出産一時金? ベイビー・ボーナス

豪州屋

以前、このメールマガジンで年金(Superannuation)という単語を取り上 げた時にも触れましたが、オーストラリアでも Baby Boomer (ベビーブ ーマー:1946年〜1964年のベビーブーム期に生まれた人たち)が引退年 齢に達するとともに、高齢化社会の問題が強く認識されるようになって きました。

国の人口政策としては移民受け入れが重要な柱の一つとなっていますが、 同時に国民にもっと子供を産んで欲しいと政府は考えているようです。 最近では、政府ナンバー2のコステロ蔵相の「オーストラリア人夫婦は 三人子供を作るべきだ。一人は妻のため、一人は夫のため、そしてもう 一人は国のために」という発言が物議を醸しました。

最近の統計によれば、オーストラリア人女性の出生率(Fertility Rate) は 1.60 となっています。移民受け入れなしで人口の自然増をもたらそ うとすれば 2.1 以上必要であると言われます。(ちなみに日本は 1.36 だ そうです。)

手っ取り早く出生率を上げるには、とにかく現金を子供を産んだ人のポ ケットに押し込むことだ、と政府は考えたのでしょう。この7月1日か ら、出産した人には3000ドル(約24万円)を支給する Baby Bonus 制度 が施行されました。新聞では前日の夜11時過ぎに出産した人にインタビ ューしたりしていましたが、元気な子供を産んだばかりの人は、お金の ことは二の次で喜びに浸っていたようです。

最大限の心理的効果を狙って、このお金は一時金として支払われます。 そこで、人によってはそれをあまり好ましからぬ用途に使ってしまうこ とが心配されています。すでに、「ボーイフレンドに、旅行がしたいか ら妊娠してくれと言われた」というような話が聞かれます。そのため、 ハイリスクと考えられる人には分割払いとしてはどうかという案が考慮 されています。

具体的には、16歳未満の少女や、アルコールやギャンブル依存症の人な どがハイリスクと言われますが、そのような人は先住民族など経済的社 会的に恵まれない層に多く、新たな差別を生むことになるのではないか とも危惧されています。

当該コーナーは川崎夫妻のご厚意により「まぐまぐ」で発行されているメルマガを豪州屋便利帖内でご紹介させていただいております。感想などのメールは夫妻のHPからどうぞ!

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