オーストラリア時事英語あれこれ
〜豪州特有の英単語や言い回しからオーストラリアを知ろう〜
Hail (Princess) Mary メアリ ー王女様万歳? ヘイル・メ アリー
今回は時事英語というより時事ダジャレです。Hail Mary (ヘイル・メ アリー)というのはカトリックの聖母マリアをたたえる短いお祈りで、 日本語では「天使祝詞」と呼ばれています。ヨーロッパからの移民が多 いオーストラリアではカトリック教徒も多いです。その多くがクリスマ ス、イースターだけしか教会に行かない、もしくは全く行かない自称カ トリックですが、カトリック系の学校も多く、この祈りはオーストラリ ア社会に馴染みが深いものといえます。
さて、この Princess Mary というのは、デンマークの Frederik 皇太子 の婚約者であるタスマニア出身のオーストラリア人女性 Mary Donaldson のことです。二人は来る5月14日に結婚式を挙げます。デ ンマークの王室はデンマーク市民の支持が大きく、中でも皇太子は人気 ナンバーワンだそうです。その皇太子に遠い南半球からきれいなお妃様 が来るということで Mary Donaldson の人気も過熱気味のようです。そ れをもじったのが今回の Hail Princess Mary というわけです。「メアリ ー王女様万歳」とでも訳せましょうか。
デンマークは小さい国なので、王室も市民も外国からお妃を迎える事を 望んでいたようです。この考え方はそもそも19世紀末の王様クリスチ ャン9世が自分の息子、娘をヨーロッパ中のあちこちの王室に婿入り、 嫁入りさせたのが始まりのようです。現英国女王エリザベス二世のおば あさんにあたる人も、フィリップ殿下(その夫)のおじいさんにあたる 人もこのクリスチャン王の子供です。もっとも Mary Donaldson はいわ ゆる平民で、Fredrik 皇太子との馴れ初めもシドニーオリンピックの時 に会場近くのパブで出会ったと言いますから、時代は変わったと言えそ うです。
オーストラリアの一般市民はこの結婚にはあまり関心を示していません が、Donaldson の出身地であるタスマニアだけはやはり特別のようです。 タスマニアは連邦国家オーストラリアの州としては唯一大陸から離れた 島であり、最小州の地位に甘んじてきた外国ではあまり知られていない 州ですが、楽団をデンマークに送ったり、一般から愛の詩を公募して詩 集を出版したり、記念品を作ったりと、お祝いムードに包まれています。
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