オーストラリア時事英語あれこれ
〜豪州特有の英単語や言い回しからオーストラリアを知ろう〜
Intelligence オーストラリアの秘密情報活動? インテリジェンス
2004年2月上旬、米国のブッシュ大統領と英国のブレア首相が相次いで議会に超党 派の独立調査委員会を設置し、対イラク戦争の開始を決定するに際して 政府がイラクの大量破壊兵器開発に関連して不当な情報操作を行わなか ったかどうか調査すると発表しました。
これは、戦争開始のずっと前から両国政府は戦争をすることを決めてい て、その理由付けのために、米中央情報局(Central Intelligence Agency: CIA)などの諜報機関に圧力をかけ、確たる証拠もないのに無理やり「イ ラクは化学・生物兵器を保有している」という報告を出させていたとす る疑惑の真偽を確かめるための調査です。
オーストラリアも今回の戦争ではもっとも好戦的な国の一つであり、米 英の呼びかけに応じて戦闘開始前から地上軍を派遣していました。一時 期国内で高まった戦争反対の声に対して、イラクが大量破壊兵器を保有 しており、世界平和への重大な脅威となっていると戦争を正当化したの も米英と同じです。
しかし、いまのところハワード政権は米英にならって独立調査委員会を 設置することは拒み続けています。その理由として政府が挙げるのは、 「我々は独自に諜報活動を行った結果そのような結論に到達したわけで はなく、もっぱら米英から提供された情報に頼ったのであるから、国内 で調査しても意味がない」ということです。
標題の「intelligence」は、上の CIA の組織名にも現れるように、「諜報」、 「秘密情報活動」という意味がありますが、より一般的には「知能」、「知 性」という意味です。そこで、政府の言い訳を皮肉ったこんな漫画が新 聞に載りました。ハワード首相が報道陣の質問に答えています。「You must realise, we don't have any intelligence of our own.」(君た ち、分かってもらいたいね。我々は自分の知性といったものは持ち合わ せていないのだ。)
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