オーストラリア時事英語あれこれ

〜豪州特有の英単語や言い回しからオーストラリアを知ろう〜

Midnight Oil   研鑽を積む?! ミッドナイト・オイル

豪州屋

英語の慣用表現に、burn the midnight oil というのがあります。意味は 「夜遅くまで勉強する」、さらに敷延して「研鑽を積む」といったとこ ろです。電気が無く、夜中の読書には石油ランプが頼りだったころのも のいいなのでしょうか。

この名を冠して Midnight Oil と名乗ったロック・グループがありました。 過去二十年以上にもわたって非常に高い人気を誇り、海外にもよく知ら れたオーストラリアを代表するグループです。

彼等の歌はいわば社会派の傾向が強く、その関心は先住地権、中東和平、 環境破壊など多岐にわたります。2000年のシドニーオリンピックの 閉会式で行われたパフォーマンスには、先住民に対する過去の過ちを清 算し和解を実現するためにどうしても必要だとされながら、ハワード首 相が頑として口にする事を拒否し続けているあの一言−−Sorry−−を 大書した揃いのシャツを着て出演しました。

 Midnight Oil は、リードシンガーのピーター・ギャレットが「政治活動 に専念するため」といって脱退を表明した2002年以降活動を停止し ています。その後ギャレットはオーストラリア最大の環境保護団体 Australian Conservation Foundation の代表を務めるなどしていました が、このほど労働党の候補として次の選挙に立候補する意思を表明しま した。

党指導部はたいへんなスター候補を得て大喜びですが、立候補予定選挙 区の党支部は非常に面白くない様子です。シドニー下町の、伝統的に労 働党の地盤の堅い選挙区だけに、よそからタレント候補が飛び降りてく ることには強い拒否反応を示すようです。

また、ギャレットはその強い信条のゆえに以前は労働党の政策を厳しく 批判した事もあり、政権を担える大政党ならではの妥協や裏工作(policy とは違う politics)に堪えられるだろうかと疑問を呈する向きもありま す。

連邦選挙はまだ告示されていませんが、来月か再来月にもあるだろうと 予測されています。ギャレット候補もすでに各地を遊説に回り始めてい ます。非公式な選挙戦は、もう始まっているようです。

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