オーストラリア時事英語あれこれ
〜豪州特有の英単語や言い回しからオーストラリアを知ろう〜
TSUNAMI 世界共通の日本語 ツナミ
12月26日のスマトラ沖地震の津波の被害は、オーストラリアにも大き な衝撃をもって報道されました。地理的に近いこともあって被災したオ ーストラリア人も少なくなく、確認された死者は13人、その他にも数百 人の安否が確認されておらず、そのうち30人ほどには grave concern (深 刻な懸念)が持たれています。
普段は大みそかの夜にはパーティーで盛り上がり、大はしゃぎして年を 越す陽気なオーストラリア人も、今年はかなり自粛ムードだったようで す。16日は全国的に day of mourning (服喪の日)とされ、一分間の沈 黙が守られることになっています。
表題の語はもちろん日本語の『津波』です。これに相当する英語はなく、 日本語をそのまま使っています。以前は tidal wave (潮汐波)という語 も耳にしましたが、tide (潮汐)とは関係がないことを指摘する専門家 の声もあり、現在では少なくとも公的な場では用いられることは無いよ うです。ただ、英語では語頭に ts の子音が来ることが無いので、この 発音は苦手な人が多いようで、ニュースなどでも「スナミ」と聞こえる ことが多くあります。
オーストラリア政府は被災国に対し約10億豪ドルの救援をいち早く申 し出、軍も非武装の復旧作業部隊をスマトラ島に派遣するなど、素早い 対応が称賛されています。一番被害の大きかったアチェ州は独立を目指 すゲリラとの内戦が続いており(現在も特に反対側の島東岸地帯では戦 闘が継続しています)、決して治安は良くないのですが、なにかと感情 的な対立が起きやすい隣国インドネシアとの関係を考慮して、あえて非 武装の軍隊を派遣したのも、かなりの勇断です。
しかし、それよりももっと驚かされたのは、民間の反応の速さでした。 被害が報道されると、二日目にはもう各慈善団体が、前例を見ないほど の寄付金が届けられていると発表し、その後も寄付金の額は増え続けて います。夏はテニスやクリケットなどの大きなスポーツ行事が開催され るシーズンですが、どこでも入場料にいくらかのカンパを募って、それ を非政府組織 (NGO) を通じて被災地に送っています。前述の政府の対 応は、むしろそのような民間の善意の発露に促されてのものと思われま す。
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