オーストラリア時事英語あれこれ

〜豪州特有の英単語や言い回しからオーストラリアを知ろう〜

Waltzing Matilda  (その1)   ワルツィング・マチルダ

豪州屋

オーストラリアでは、10月10日からラグビーのワールドカップが開催され、パース も含め各地で試合が予定されています。そこで、今回と次回は、W杯記念として、「ワ ルツィング・マチルダ」の歌に出てくる数々のオーストラリア英語をご紹介します。

「ワルツィング・マチルダ、ワルツィング・マチルダ・・・」と軽快なリフレイン で知られるこの歌(曲は、例えばこちらから: http://www.hamilton.net.au/Waltzing_Matilda_(trumpet_style).mid )は日本でもおな じみですが、なぜこれがW杯記念かというと、いつの頃からかラグビーのナショナ ルチーム、ワラビーズの非公式応援歌として、地元開催の試合ではいつも観衆がこ の歌を歌うようになっているからです。球場に詰めかけた何万人という観衆が声を 合わせて歌うとこの歌も相手チームの心肝を寒からしめる大迫力となるそうです。

オーストラリア人はなぜかこの歌が異様に好きで、1977年に国歌を選定する国民投 票が行われた際にも最終投票まで残り、惜しくも現国歌「アドバンス・オーストラ リア・フェア(Advance Australia Fair)」に破れたという経緯があります。(実際に 法律で制定されたのは1984年。)しかしこの歌、曲の感じとは違ってその歌詞はか なり暗くて情けなく、もしこれが国歌だったらとても恥ずかしくて歌えないと思わ れるほどです。

まずこの歌の主人公をご紹介しましょう・・・とあるswagman(スワッグマン)で す。これは「浮浪人・渡世人」とでも訳せましょうか、定職を持たず定住もせず、 町や牧場を点々としてその日暮らしをする人のことです。

この日彼は野宿することにして、billabong(ビラボング:沼、水たまり)の傍ら、 coolibah tree(クーリバー:ユーカリ樹の一種)の木陰でたき火をしながらbilly(ビ リー:空き缶等で作った簡単なやかんで、これで沸かしたお湯に直接茶葉を投げ込 んで作るお茶をbilly teaと言い、キャンプ等で定番の飲み物です)が沸くのを待って いました。

そこへたまたまjumbuck(ジャンバック:羊)が水を飲みにやってきました。それ を見た彼は、これ幸いと飛びかかり、つかまえて自分のtucker bag(タッカーバッ グ:tuckerは「食べ物」を指すごく一般的なオーストラリア英語です)に押し込ん でしまいました。 さて、このかわいそうな羊とswagmanの運命やいかに。この続きは次号に掲載しま す。

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