豪州屋Roo子のオーストラリア雑感集

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コミュニティへの奉仕活動(中高校生編)

 red cross

ピンポン、とベルを鳴らし、ドアを開いたら、明るいスマイルとともに「こんにち は、赤十字(Red Cross)に寄付をしていただけませんか?」

日曜日のある日、Roo Kids達は、こんな奉仕活動を2−3時間にわたって行った。違う 学校に行っているのだが、同じ日に似たようなエリアで募金活動にいそしんだ。一人 の学校は自由意志だが、学校で定められている奉仕活動の時間としてカウントしてよ いということ、もう一人の学校は奉仕・団体活動の一環で、参加は義務だった。

まず、集まってきた生徒が3人ずつのグループに分けられ、それぞれ、どこの通りを 担当するか割り当てられる。注意その1、犬がいる家には入らないこと。注意その 2、赤十字から来ましたということ。(個人でないことを示すため、一人のRoo Kid は制服を着用して参加)。注意その3、家の中に入らないこと。注意その4、お茶等を 勧められても辞退すること。注意その5、丁寧な言葉づかいをすること。

活動を開始すると、日曜の午前、ということで、パジャマを着たままで出てくる人も いれば、「今子供がブレックファスト中にジュースをこぼしちゃって大変なのよ」と あたふたしている人も。それでも、Red Crossです、というと気持ちよくお金を差し 出してくれる人が多かったそうだ。金額は一軒あたり5−10ドルが普通というところ だが、中には20ドル、100ドル、そして、これまで貯めていたお金を全部、といって 大きな貯金箱からたくさん出してきてくれた人もいるそうだ。Roo Kid1は、一人で 周って125ドルを集め、方やRoo Kid2は3人で周って420ドルを集めたという。

3時間、50軒以上訪問して、寄付を断られたのはたった1−2軒だけだという。Red Crossではないが貧困国に義援金を送るために、とか、所属するフッティ(オージー フットボール)チームのラッフル券を買って、とか、何度か寄付関係の訪問者を迎え るたび、何か断るいい理由を思いつけば断っていた私は冷や汗が出る思いだ。赤十字 ということがはっきりしているので、募金の使いみちに間違いがないから、なのか。 来たのが感じのいい(?)中学生だったから、なのか。Red Crossの担当者がきちんと考 えて同じ通りに2度訪問することのないよう配慮されていたからだろうが、子供達に してみれば、嫌な思いをすることもなく、貢献できたと実感できるイベントとなった ようだ。

制服を着ず、Tシャツにジーンズで参加したRoo Kidのほうは、一人だけ、赤十字のID を見せて、と言った人がいたそうだ。IDはもらってなかったし、自分の学校のIDも 持っていなかったため、それでは寄付できないわ、と一度さしだしたお金をひっこめ られたのだそうだ。「疑うわけじゃないんだけど、IDがない人には出せないわ」わか る、わかる、その気持ち。そういう人が居てくれたほうが私としては安心だ。さて、 その時Roo Kidはどうしたか。「あの、通りの向かい側でもう一人集めている仲間が 居るんです、彼女なら学校のIDを持っているかもしれないので連れてきましょうか」 その仲間に声をかけたところ、彼女もIDは持参していなかったが、彼女に寄付をした 隣人が「きっと大丈夫よ、この子達」と口添えしてくれて、めでたく寄付をいただけ たそうだ。今後は、Red Crossの袋だけでなく学校のIDも忘れないようにしないと ね。

オーストラリアの中高生は、学校の必修科目としてこのような活動に参加することが 義務付けられていることが多い。奉仕活動に対してのコミュニティの意識が高く、ま た、募金活動に個人宅を回ることに関してサポートする土壌が出来ている場所だから 出来ることではある。今度、うちに誰かが寄付を、と訪ねてきたら、もちろん、目的 は確認するけれども、なるべく応援してあげよう、そんな気持ちになってきた。

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