豪州屋Roo子のオーストラリア雑感集
中高生の友達づくり

昨年の夏、三田にあるオーストラリア大使館で開かれた「オーストラリア留学セミ ナー」に参加したとき、パネリストの留学経験者が「オーストラリア人の友達をつく るのが意外と難しく、アジア人との方が楽だった」と話していたのが印象に残ってい ます。自分自身はともかく、高校生のRoo Kidの経験からは、そういう傾向にあるか なと感じています。
Roo Kidは日本生まれですが、幼稚園の時にアメリカに渡り、月曜から金曜まではア メリカの公立小学校、土曜日は日本人補習校、という生活を5年ほどして日本に帰国 しました。小学校5年から中学3年までを日本の公立小学校・中学校で過ごし、オース トラリアにやってきました。「お父さんは仕事だから行くけれど、君達はこれまでの 学校生活や友達が大きく変わることになるから、慎重に考えよう。日本に残ってもい いんだよ」と父親に告げられたとき、即座に「行きたい」と答えたのは、英語がもっ と上手くなりたいということと、アメリカ時代の楽しい生活が忘れ難かったからだと いいます。
いくつもお別れ会をしてもらって日本を発ち、意気揚揚とオーストリアの女子校に通 い始めたRoo Kid、最初の感想は「みんなとても優しいよ」「日本語を習ってるらし くて、お名前は?って日本語で聞かれたよ」「家が近いから今度遊びに行くわ、っ て、口だけかと思ってたら、ほんとに来てくれたんだって!土曜日に補習校がなかっ たら遊べたのに」・・・ああよかった、勉強は大変だろうが、ともかくもこれで学 校には通ってくれそうだ、とRoo子とその夫は胸をなでおろしたものでした。
ところが、いつからか様子が違ってきました。特に、学年が変わってから、クラス内 でのグループに入れず、休み時間に一人ぼっちになってしまうというのです。寮に 入っている留学生もいるし、途中から入ってくる子もいるのですが、7年生(中学1年 生)ぐらいから出来ているグループがあってメーバーが固定している。ランチは教室 で食べてはいけないことになっていて、キャフェテリアや校庭のベンチで取ります が、休み時間になると皆、あっという間にそれぞれ教室から出ていってしまう。一人 仲良しの子がいたが、気まぐれで、いつも一緒というわけではない。・・・同じ学年 にいる他の日本人やアジア系留学生だけで固まるのはオージーの子と仲良くなるチャ ンスをみすみす逃すようなものなので、極力避けてきたRoo Kidでしたが、一人は寂 しすぎるのです・・・オーケストラや、スイミングなどクラブにも参加しているので すが、友達に関しては発展がない。学校の先生にも相談してみたら、「どのグループ に入りたいの?あなたがグループに入りたいという意志を示したら、向こうも受け入 れてくれるかもしれないから、私が言ってみましょうか?」・・・そういうやり方も あるのかもしれません、実際、他の学校に行っている日本人で、そのようにして成功 した子もいるそうです。
以前アメリカにいた時は、小学生だったこともあり、すぐ友達ができて悩んだことな どありませんでした。アジア系は小数だったし、特にアジア系だから仲良くなれると いうこともありませんでした。中学生になってからも一度アメリカのキャンプに行 き、全く見知らぬ子達と一緒に1週間過ごしましたが、その時も問題なかったので す。だから、こんなに友達のことで悩むとは予想だにしていなかったようです。 「きっと私なんかと話してもつまらないんだろうなあ。オージーの子が見ているテレ ビ番組とか映画を観てないから、話についていけないのよ。それに、すごーく早口で しゃべるから、最初は何言ってるのかもわからなかった。声が大きいし、よくあれだ けしゃべることがあるなあ、って思うくらいしゃべり続けるんだよ」
「でも、友達を見つけるのは、日本にいたって大変だよ。そういう年齢になったって ことじゃない?あせることないよ」という私に、「でも、日本だったら、誰かしら一 緒にいて気持ちが安らぐ人が見つかる。私が欲しいのはそういう友達なの」「オー ジーアクセントでしゃべるのは出来る。そんな風に、なんでもオージーの真似をし て、自分が変わればいいのかな、と思う。でも、出来ることと出来ないことがある。 もう少し下の学年で来たかったなあ」
最近は、アジア系の子と一緒にいることが多いそうです。アジア系、といっても、2 世、3世の子と、最近の移民とでは違うし、留学生はまた違うのですが、一般的に オージーとよりは、話がしやすいのだそうです。日本の食べ物、歌手、テレビドラマ など共通の話題があるのだそうです。同じ女子校を卒業して大学生になった日本人の 先輩がいうには、大学ではもっとオージーとアジア系がミックスしていて、グループ というよりは個人でつきあえるとのこと。オージーの子と仲良くならなきゃと思って いたしばりがとれて、最近はとても気持ちが楽になったそうです。
私は、オージーの子の言い分もわかる気がします。最初、興味を持って近づいてきて くれたときに、「友達になりたい」と思わせる何かをRoo Kidが提示できなかったの だと思います。おとなしく礼儀正しく、自分から行動を起こすというよりはついてい くタイプです。一度目は軽く受け、二度三度と試してから仲良くなっていく日本人流 のプロセスが、オージーには「興味ないのね」ととられたのかもしれません。でも、 これこそが文化の差。彼女は、今、とてもいい異文化体験をしているのだと思ってい ます。
豪州屋のおまけウンチク
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久しぶりの豪州屋ウンチクです。
昨年末、豪州屋ジュニア達をオーストラリアに連れて行った際、オーストラリア人の親友宅にお邪魔したことがあった。友人には豪州屋ジュニア達より年上の双子の男の子がいるのだが、みんなでプールに入ったり、ゲームしたりして楽しんでいた。で、小学生のジュニア1号よりも幼稚園年中の2号の方が言葉がわからなくても「積極的」で、笑い声も叫び声も大きいもんだから、相手に自分の感情が伝わりやすいのか、その後その双子のBOYS達はジュニア2号のことをよく覚えていて、今年も来るんだろ!とメイルをよこしてくれたりする。2号は得な性格だ。
でして豪州屋がこうしてオーストラリアとお付き合いが続くのも、オーストラリアにも一生の友と呼べる人たちがいるからで、自分の財産だなとも思っている。で、そのオーストラリア人の友人というのも、最初はちょっと声をかけられ一緒に晩飯を食べたのがきっかけであるが、そんなたいしたことないことで出会いが生まれるんだから人生って面白い!なんていつも思ってしまう。但し、いつもどういうわけか男ばかりだが、、、、、、(泣?)
