豪州屋Roo子のオーストラリア雑感集

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中高生の一時日本帰国〜1年ぶりの日本の学校で

オーストラリア

オーストラリアの学校が年度末休みの1月、Roo Kid 2は、渡豪前に半年だけ通った日 本の中学校の校長先生のご好意で、 1年半ぶりに、2週間だけ登校させてもらいまし た。1年で身長が10センチ以上延びていたため、制服はお下がりを人に借り、ズボン は丈をぎりぎりまで出し、上履きは学校の備品が貸してもらいました。体操服はかな り短いズボンを腰まで下げてはいて何とかしたようです。通学用の「真っ白な」ス ニーカーだけは購入しましたが、豪州の学校指定の革靴よりも履き心地が良かったよ うです。

中2になってクラス替えが行われていたのですが、中1の時の担任の先生のクラスに入 れてもらい、すっかりクラスの一員に。職員室に挨拶に行き「背が高くなったなー」 「お兄ちゃんになっちゃって」の声に照れながら教室に向かっていました。男の子は 総じて背が高くなっており、少しずつ大人びてくる時期です。でも中身はそれほど変 わってない。仲間は同じ。

2週間の間、滞在中借りていたウイークリーマンションを7時過ぎに出て電車に乗り、 駅から25分歩いていくのも厭わず、嬉々として通っていました。オーストラリアで土 曜日だけ通っている日本語補習校では数学と国語しか習っていないし、日本から取り 寄せている通信教育はほとんど手がつかずにたまっているし、授業についていけない のでは、と心配しましたが、本人いわく、豪州の学校でも理科は同じようなことを勉 強しているので分かるし、大丈夫、と。家庭科だけはよく分からなくて眠くなったそ うですが。

オーストラリアの学校でも結構楽しく過ごしていたので、「日本の学校は最高だ」と 興奮している、その様子はやや予想外でした。何がそれほど楽しいのかと聞いてみる と、なんと言っても日本では「毎日」部活動があり、学校内で仲間と接している時間 が長いことだといいます。また友達との会話も、日本の友達だと、興味のあるものや Jokeが共通なのですごくよく分かるといいます。裏を返すと、オーストラリアの友達 と一緒に遊んだり映画を観たりしているようでも、TV番組の話についていけなかった り、しっくりこない笑いにつきあったり、疎外感を感じたりしていることがある、と いうことでしょう。1年半足らずしか豪州にいないRoo Kid 2には仕方がないでしょ う。英語力の問題もありますが、それだけではないのだと思います。それは、あと数 年豪州に居たら違ってくるのでしょうか、どうなのでしょう。

オーストラリアで小学校数年を過ごし、日本の中学校に編入した別の男の子で、未だ に、オーストラリアに「帰りたい」という子供を知っています。年齢、性格、時期等 によって、子供の適応はおのおの違います。日本の学校の「時間の長さ」は、Roo Kid 2にはよく作用したようですが、それを却って苦痛と思う子供もいるだろうと思 います。日本の部活で、一つのスポーツしか出来ないより、週2日ずつサッカーもテ ニスもローイングもできる豪州の方がいいと感じる子供もいるでしょう。日本の学校 と豪州の学校の違い、いろいろありますが、どちらがいいとか悪いとかではなく、そ れぞれの社会が「学校」に求めるものの違いを反映しているように思います。いちが いに、どちらがいいとはいえないものです。今回、Roo Kid2はわずか2週間の滞在で あり、定期試験も塾通いもしてなかった訳ですが、ずっと日本にいたら、4学期制 で、学期と学期の休みが長く、自由度の高い豪州の学校をなつかしく思ったかもしれ ません。

日本と、オーストラリア、2つの違う文化と学校を知るということは、素晴らしいこ とのようにも思えますが、当事者たちにはpainfulな経験なのだと、今回の一時帰国 では感じされられました。それは、別の世界を知ってしまうからです。豪州に戻って 3週間たち、今、少し落ち着いてきたとはいえ、Roo Kid2はまだホームシックから完 全には回復しておらず、日本の音楽ばかり聴いています。高い航空券代をかけて連れ ていったのは、日本で英気を養い豪州で前向きに取り組むエネルギーにしてほしいと 願ったからなのですが、こんな展開もあったとは。Roo Kid1のほうは、今や日本の高 校生の通過儀礼?ヘアダイを実行し、友達と買い物してプリクラを撮って、しかし、 それで吹っ切れたか、オーストラリアに帰ってきてほっとした、私は豪州の学校がい い、と言っているのですが・・・こんな時こそ親はどっしり構え、多少のビターな 経験が人間を強くする、と願い、成長を見守っていかなきゃいけないと感じています。

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