豪州屋Roo子のオーストラリア雑感集
公立VS私立〜豪州の中学高校選び(その1)

オーストラリアの学校は大きく、日本の小学校にあたるプライマリースクール(1- 6年生)と中学・高校にあたるセカンダリー・スクール(7-12年生)に分かれて います。義務教育は10年生までで、11-12年生は大学に進学する人のための課 程となります。
家族でオーストラリアに移住したり転勤で一時滞在する場合、子供の学校選びは大き な関心事です。オーストラリアの学年は2月にはじまり12月に終わります。新年度 のはじまりにあわせて渡豪できればいいのですが、よい学区を選べば自動的にその地 区の公立校に入れるアメリカと違い、当地の私立校や人気の高い公立校は、1年以上 前から入学申し込みを受け付けているので、タイミングを逃すと希望の学校に入れな いということが多々あります。早くから空きを調べて席を確保しておくか、とりあえ ず地元の公立に入れて希望の学校のウエイティングリストに名前を載せておき、空き が出た時点で移る、というような長期戦で構える必要があります。しかし、そのよう な時間的余裕がないケースでは、手っ取り早く、「他の日本人が行かせて、よかった という学校に入れる」ということになりがちです。(私立が多いです)
Roo家族の場合、Rooパパが単身赴任するか、家族皆で行くか、という選択がま ずあったわけですが、一緒にいてこそ家族という気持ちが強かったのと、子供達が幼 少時にアメリカで過ごし英語での本格的な勉強に多少憧れがあったので、割合すんな りと家族の意見がまとまったのです。ちょうど昨年の今ごろ準備をはじめて今に至っ ていますが、なかなか日本にいてはわからない事も多かったので、これからの方々に 参考になりそうなことを書いてみたいと思います。(情報はビクトリア州の一部のセ カンダリースクールに限って話します。他地域では事情が違うかもしれません)
実はRoo子の豪州屋便利帖との接点もこのとき、”学び・資格”コーナーからはじ まったわけです。豪州屋ブリスベン支局員には体験談等も聞かせていただき、大変参 考になりました。また、日本にいる豪州滞在経験者の方にも話を聞こうとしました が、中学生を連れて滞在した方を探すのが一苦労で、ついには、ある新聞社を仲介と して、遠方の見も知らぬ方に情報をいただいたりもしました。しかし、インターネッ ト上の情報や、資料請求で送ってもらったカタログを読むだけではどうも見えてこな い。たいていどこの学校も、高校卒業認定試験でトップ10%に入った生徒の割合がそ の学校で試験を受けた人の何%かというデータをだし、成績がよい、ということ、音 楽教育に力を入れていること、カリキュラムが豊富なことを強調しているのですが、 その差がわからないのです。実際の学校探しは、Rooファミリーのパパが家族より 一足先に豪州入りし、仕事の合間に学校を訪問する時点まで待たなくてはなりません でした。
評判のよい公立校をまずは探しました。しかし、全国どこでもある水準が保たれてい る日本の学校と違い、施設の面でもカリキュラムの面でも個々の学校でかなり差があ ること、学校内で出来る課外活動が限られていること、地域により人種的な偏り(= 言葉への反映)があること、私立と比べてドラッグ、アルコールの問題が多いこと、 州政府が教育予算を削減傾向にあり、よい教師は待遇の良い私立に移っていることな どを考慮に入れなければなりませんでした。また実際に学校に行ってみて、風紀面で 他の私立と比べてラフな印象がありました。金額的には公立と私立では格差があり (公立は年間$400-$1800、私立は年間$10000-18000)悩むところでした。
公立の中でも、選抜校と呼ばれる9年生以上の学校は、私立を上回る施設・教職員を もち、素晴らしい伝統を誇っています。しかし、半年前に入学試験が課されて決まっ てしまうし(倍率約4倍)相当な英語力がないと入るのは難しいようでした。また人 気のある公立校は、ウェイティングリストが長く、排除しているわけではないのです が、永住権をもたない人は結果的に入れない仕組みになっていました。地元の人たち もコストパフォーマンスの良い学校に入れようと必死なのです。
住む場所にもよるのでしょうが、日本の義務教育を途中で辞めて連れてくるわけです し、言葉の問題も含めて半年から1年は遅れてしまうことを考えると、リスクは最小 限にしたかったので、私立を探す方針に切り替えました。カソリックは政府の補助が 大きいので学費は安めなのですが、履修科目に宗教が必修で時間数も多く、規律も厳 しく、信者以外には敷居が高いので、選考からはずしました。そして英国国教会系な ど、インデペンデントスクールと呼ばれる私立学校を探すことになったわけです。
