穀豆類・油糧種子
Pulses and Oilseeds
非遺伝子組換食品ルーピンに注目。日本への輸出額は90百万豪ドル(約60億円)

- 輸出額591百万豪ドル(約355億円:99/2000実績)、著しい生産拡大を示しています。品別でみると豆類・油糧種子の中ではカノーラが約50%、ルーピンが約40%を占め、全体の9割が輸出されています。
- ルーピン
たんぱく質含有量44%と大豆を上回る栄養価。ルーピンの輸出では世界をリードしています。生産量は毎年百万トンを超え、約7割は畜産飼料向けとして輸出されています。飼料用として日本では大豆粕の代替として圧ペンフレークにして使用しています。ルーピンは大豆の代替として味噌や醤油の原料など食用としても期待され、2000年には日本の厚生省より食用としては初めて醤油用に限り輸入が許可されています。
- カノーラ(菜種)
生産量は急拡大しており、輸出国としての位置づけが高まっています。(西豪州は全豪の46%を輸出)。輸出先としては中国が最大で、日本、メキシコ、シンガポールと続きます。非遺伝子組換えカノーラの供給国としても注目されています。
- 生産している豆類
ルーピン
カノーラ
チックビー
ファバビーン
ヴェルチ
レンチル

ルーピン
豪州屋ウンチクその2
ルーピンVS大豆
日本ではルーピン豆にはアルカロイドが含まれ、ホモプシンというカビの一種が発生しやすい問題があったため、食用としての輸入が長い間認められていませんでしたが、西オーストラリア州政府等が、アルカロイド含有量が少ない品種への改良や、ルーピン豆の安全性の証明検査を行うなど、長期にわたって対日輸出に向けた様々な活動を行った結果、2000年の11月、醤油の原料用に限定してルーピン豆の輸入が認められることになりました。
ルーピンのタンパク質含有量は44.3%と、驚くことに牛肉(19.0%)や鶏肉(12.4%)よりも多く、まさしく大豆に変わる勢いの「畑の肉」、「畑の牛乳」となっています。
豪州産ルーピン豆の特徴を整理すると、
1:遺伝子組換食品ではないこと
2:丸大豆より価格が安いこと
3:大豆よりたんぱく質や糖質を多く含み、こくのある風味に仕上がること
となります。
前述の通り、日本では醤油の原料として輸入解禁されましたが、欧州やオーストラリアでは、スナック菓子、パスタやパン、中東や東南アジアでは、ゆで豆等、食用としても利用されている今後注目の食材と言えるでしょう。特にこれまでは、食用としての消費は一部の健康嗜好者などに限定されていましたが、遺伝子組換え食品に対する消費者の抵抗感が強まったことを背景に、大豆の代替品としてオーストラリア産のルーピン豆に注目が集まり、その需要は拡大することが期待されています。
参考資料WA貿易開発局(ルーピン)
参考資料WA貿易開発局レポートTrade Outlook Reports 1999/2000
参考資料オーストラリアン収穫レポート(州毎の収穫の比較表がある)
当該記事は西オーストラリア州農務省より転載の許可を得た上で、豪州屋便利帖で紹介したのもです。2002-March

